4月17日の会見で、安倍首相に対する朝日新聞記者の「布マスク配布に批判があるが?」という質問に対して安倍首相が
と回答してネット上で大きな話題になりました。
「3300円という高価格な布マスクを朝日新聞が販売していた」という事実があまりに衝撃的すぎたのか、既にこのマスクには”アサヒノマスク”という名前まで付けられています。(製造販売元は大阪府泉大津市の大津毛織 株式会社)
ネット上では朝日新聞記者の批判的な質問に対して安倍首相が「反撃した」とも言われていますが、安倍首相のこの発言の真意はさておき、このニュースを見て反射的に
3300円の布マスクて一体どんなマスクよ?ちょっと高すぎじゃない?
と思ったのは私だけではないはず。
そこで、この”アサヒノマスク”なる3300円の布マスクが一体どんなマスクなのか、そしてどこで買えるのか、さらに今話題となっている”アベノマスク”と比較するとどっちがコスパが高いのかについて調べてみました。
朝日新聞が販売していたという3300円の布マスクとは?
製品概要
こちらが朝日新聞SHOP(インターネットの通販サイト)で販売されていたという3300円の布マスクです。
クオリティ的にマスク相応のレベルに達している。そう自負しています。
通常、日本で流通しているガーゼはほぼ、中国から輸入した生地から作られています。
弊社の場合は、日本で生産したガーゼのみを使用し、毛羽立ちにくい特別な加工も施しています。
ガーゼを長年取り扱ってきた経験上、ガーゼというのは柔らかいものの、毛羽立つという部分で懸念されがちです。
ですが、その毛羽立ちを抑える加工を施し、またガーゼ素材は耐久性が劣っているという印象を解消する技術も取り入れています。
引用:週刊女性PRIME
製造販売元である大津毛織 株式会社の担当者のコメントと製品特徴を見ていただくとお分かりになるように、大津毛織製の布マスクは素材と製法に徹底的に拘った手作りの高機能マスクであり、2枚で3300円という価格も納得の素晴らしい製品です。
「泉大津市マスクプロジェクト」の一環
また大津毛織製の布マスクは、大阪府泉大津市が「慢性的なマスク不足が起こっている現状」を少しでも改善できるようにと考えて発案された「泉大津市マスクプロジェクト」の一環として新たに開発されたものです。
泉大津商工会議所の公式WEBサイトによると、大津毛織さん以外にも6つの業者が特製のマスクを販売しています。
南出市長の“日本一の毛布のまちのマスクプロジェクト”に賛同した地元事業者が一つひとつ手作りでつくりました。
引用:泉大津商工会議所 公式WEBサイト
“泉大津産マスク”は洗っても、また使えるマスクで、経済的、環境にも優しいマスクです。
ぜひ、ご愛用ください。なお、泉大津商工会議所、テクスピア大阪 事務局でも販売しています。
1点1点手作りですので、数に限りがございます。予めお店にお問合せ頂き、売り切れの際はご容赦ください。
朝日新聞SHOPで販売していた?
ちなみに、今回の話題の発端となった朝日新聞SHOPのWEBサイトではこのように紹介されていました。 ※4月7日の緊急事態宣言の発令に伴い、朝日新聞SHOPでは現在は販売を一時中止しています。
・大津毛織(創業103年)製の本品は、名前の通り、洗うことでくり返し使えるマスクです。
・手洗いか、洗濯機で30℃以下の弱水流モードを推奨。抗ウイルススプレーを吹きつけた後や界面活性剤入り洗剤で洗うことで、付着したウイルス対策にも。
・ガーゼは医療用などより20%ほど密度を高くしたことで耐久性があり、150回ほどの洗濯にも耐え、経済的です。
”アサヒノマスク”こと大津毛織製の布マスクの販売店・通販情報は?
”アサヒノマスク”の販売店
現在は朝日新聞SHOPでの販売が一時中止となっていることは先ほどお伝えした通りですが、その他には以下の場所で購入することができるようです。
販売所 | 住所 | 電話番号 |
---|---|---|
泉大津商工会議所 | 大阪府泉大津市田中町10-7 | 0725-23-111 |
テクスピア大阪 事務局 | 大阪府泉大津市旭町22-45 | 0725-31-4402 |
ふじ薬局上之町店 | 大阪府泉大津市上之町6-22 | 0725-23-5566 |
タケヤ本店 | 大阪府泉大津市田中町9-27 | 0725-33-0218 |
セブンイレブン北助松駅前店 | 大阪府高石市綾園7-8-28 | 072-263-2488 |
”アサヒノマスク”の通販サイト
調べたところ、残念ながら上記の販売場所でネットショップを運営しているところはありません。
朝日新聞SHOPが唯一の通販サイトでしたが、現在は緊急事態宣言を受けての一時休業中となっています。
また、Amazonや楽天等の通販サイトでも大津毛織さんの布マスクは販売されていませんので、手に入れるには上記の販売場所まで直接足を運ぶしか方法が無さそうです。
”アサヒノマスク”と”アベノマスク”を比較してコスパが高いのはどちら?
個人的に最も気になるのはここです。
確かに”アサヒノマスク”こと大津毛織製の布マスクの3300円という価格は決して安くはありません。
ですが、繰り返しの洗濯に耐えられる丈夫な作りであれば、中長期的に見ると使い捨てマスクよりもランニングコストは安く上がります。
阿部首相の”アベノマスク”は何回洗える?
来ました!
— のん (@nokorin528) April 20, 2020
アベノマスク
清潔です
ガーゼの質は良さそうです
給食当番の機会があったら使います pic.twitter.com/2Os9ygRR3W
”アベノマスク”が実際に何回洗えるのかについて、厚生労働省の公式WEBサイトにもどこにも記載されておらず、「繰り返し洗って使える」ことしか分かっていません。
政治家の誰かがどこかでこのことについて何か触れていなかったかな?と思い、調べてみたところ…ありました!
”アベノマスク”の配布が始まる前の4月9日の記者会見で、菅義偉官房長官がこのように発言されています。
配布する1億枚が洗濯により平均20回使われれば「使い捨てマスク20億枚分の消費を抑えられる」
引用:Yahoo!ニュース
このことから、政府としては配布するマスクを1枚辺り平均して約20回使用することを想定しているのでしょう。
ところが、既に”アベノマスク”を受け取った人からこのような気になるコメントがありました。
色んなところで推奨されている通り、洗剤を入れた洗面器にマスクを浸した後に、水道水ですすぎ、干して乾燥させました。
揉み洗いするなど手荒なことは何もやっていないのに1回洗っただけで縮むし、しわくちゃになってしまった。2回洗うと、さらに小さくなってしまった。
こんなマスクをつけていたら、医療・介護現場はもちろんのこと、恥ずかしくて外出もできませんよ。
引用:NEWSポストセブン
こちらがその実際に縮んでしまったという”アベノマスク”の姿。
これは驚きです…
このように実際に洗うと1〜2回で大きく縮んでしまうようでは鼻と口をきちんと覆うことができなくなり、マスク本来の効果を発揮するのは難しいでしょう。
もちろんこの事例1件だけで「”アベノマスク”が1〜2回しか洗えない」と結論付けてしまうのにはまだ事例が足りないので、今後検証の必要があることは付け加えておきます。
これらの情報を鑑みて、ここでは
”アベノマスク”は最大で20回洗うことができる
と定義します。
”アサヒノマスク”こと大津毛織製の布マスクは何回洗える?
泉大津にてアサヒノマスクを購入😷#アサヒノマスク #大津毛織 #ふじ薬局 pic.twitter.com/em9OB0LYYC
— GO🐺GO🐺狼おじさん (@akiba1060) April 20, 2020
”アベノマスク”に対して、朝日新聞が販売していた”アサヒノマスク”こと大津毛織製の布マスクは繰り返し洗って150回程度は使えるとのことです。
【2枚3300円で販売しているマスクは洗濯が可能で、150回も繰り返して使用できる点について】
自社試験ではクリアしましたが公的機関による試験ではなく、数値を出している最中です。
すでに弊社の社員数名が、毎日洗って繰り返し使用しての検証も行っています。
引用:週刊女性PRIME
残念ながらこちらのマスクについては実際に洗ったという人のレビューは見つかりませんでした。
ですが、先にご紹介した通り素材や製法に拘ったマスクであり、大津毛織さんの中の人もこのようにおっしゃっていることから、「150回洗うことができる」という点は信用に値すると考えます。
したがって、ここでは
”アサヒノマスク”は最大で150回洗うことができる
と定義します。
”アサヒノマスク”と”アベノマスク”の洗濯1回(≒ 使用1回)あたりのコストを比較
”アサヒノマスク”こと大津毛織製の布マスクの価格は2枚で3300円なので、1枚あたりの価格は1650円になります。
これに対して、”アベノマスク”の1枚あたりの価格は260円と言われています。
「アベノマスク」とも呼ばれる布マスクは1枚260円で、輸送費を含めた経費が466億円。
引用:テレ朝 news
では、”アサヒノマスク”と”アベノマスク”両者の「単価」と「洗える回数」が分かったところで、実際に「洗濯1回(≒ 使用1回)あたりの価格」を比較してみましょう。
一枚あたりの価格 | 洗える回数 | 洗濯1回あたりの 価格 |
|
---|---|---|---|
アベノマスク | 260円 | 20回 | 13円 |
アサヒノマスク | 1650円 | 150回 | 11円 |
…あれ!?なんと!
”アベノマスク”が 13円 に対して、”アサヒノマスク”こと大津毛織製の布マスクは 11円 となっており、”アサヒノマスク”の方が洗濯1回(≒ 使用1回)あたりの価格が安いではないですか!
各自の使用状況や洗い方によってマスクの劣化具合に差が生じてしまうことは十分にご理解いただきたいところですし、この点については今後の検証が必要なのは言うまでもありません。
ですが、あくまでも”公式発表の使用限度”という基準をもって両者を比較した場合、”アサヒノマスク”こと大津毛織製の布マスクの方が高コスパでありエコであると言えます。
まとめ
「大津毛織マスク=アサヒノマスクは高コスパ?アベノマスク と比較!購入・販売店・通販情報も」についてまとめてみました。
大津毛織さん渾身の力作とも言える高品質な布マスクが安倍首相の”アベノマスク”よりも高コスパとなれば、もうこれは実際に手に入れて使ってみたくなりました。
もしも実物が入手できたら、あらためてご紹介したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
■全てはここから始まった!”アベノマスク”の名前の由来は過去のアレだった!?
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